形而上的空想世界



ここまで来ました。
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屍者の帝国
はいはいおひさしぶりです。
もう久しくなることはわかりきっていたのでここら辺にしておきましょう。長期休暇にしか現れないなんてことはやめにしたい。

◆ちょっと前に誰が定めたかもわからない四大奇書を読破しました。それの感想を書きたいところだけど、いつになることやら。今日はそんなことよりタイトルの通りです。以下ネタばれ含みます。

◆ここ(http://togetter.com/li/356588)よりわかるように「フランケンシュタインもの」として書かれた屍者の帝国。こう言っているだけあって確かにフランケンシュタインものの物語であった。
「ハーモニー」の仮題が「生命の帝国」であったところを聞くと確かにと頷けるところがある。
この屍者の帝国の帝国は伊藤計劃氏のA4用紙2枚程度の試し書きを円城塔氏が受け取り、それを元に書きあげられたのがこの屍者の帝国です。プロローグだけが伊藤計劃でその後全ての章は円城塔が書きあげてます。
有名なフランケンシュタインはもちろん、最近すこし話題になったイルミナティことパヴァリア啓明結社やルナ協会、はたまた他の物語、例えばカラマーゾフの兄弟からひっぱてきたりなど種種の登場人物が出てきてパロディさがあって楽しいです。
読み終わったあとに思ったのはああ、この二人が書いたものらしいなと思いました。物語が終わりに近付くにつれ、どことなく文章から漂う爽やかさや文章の軽快さというのはやはり円城塔らしくあったり、物語に一貫しているテーマというのがこの二人らしくありました。
正直に言ってしまうと一回読んだきりじゃ内容というものは僕の手に負えていないというのがもっともらしい感想である。なので物語の中から目に付いた文章を拾っていくとする。
『「可能なことはいずれ実現されてしまうでしょう。』-153p
『焦んなさんな、とバーナビーはもう一つ欠伸を加え、「長い目で見れば、俺たちはみんなもう死んでいるんだぜ。」』-159p
『わたしたちが脳を通じてしか空を見上げることができないのなら、空は脳の中にあり、脳は空よりも広い。いや、脳は一つの境界であり、その向こうをうかがい知れない壁をなす。人間の皮膚と同じく、こちらとあちらを分け隔てる。』-238p
『充分に複雑なものは、ほとんどの可能性を含んでしまう。』-264p
『「あんたは、生命とはなんだと思う」笑い飛ばされるかと思ったが、振り返ったバーナビーは不思議そうな顔で淡々と告げた。「性交渉によって感染する致死性の病」』-319p
『二人を中心として、黒く縁どられた光の粒が無数に生まれた。礼拝堂が不意に死者の姿に満ちる。』-412p
『世界を一周してきたものの、わたしの頭は早くもその実感を失いつつある。旅の速度においてかれた魂がようやくわたしに追いついたものの、魂の法では一歩もこの地を動かなかった。そんな感覚がわたしの中に広がっていく。故郷から離れるにつれ、土地は幻想の度合いを増していくが、こうして世界一周を終えた今、曲第二達した幻想は現実との一致をみた、一冊の本を読み終えたあと、急速に書物の中の世界が消えていくように、わたしの旅の記憶も色褪せ、実感が急速に拭い去られていく。』-428p

機会があれば読み返すのは確かなことです。それがいつになるかは知れたことではないですけど。
でもその時がまた必ず来ることを信じて楽しみにしてます。

◆明日にはuremaとroot13.そしてそれでも世界が続くならというバンドの新譜発売日でとても楽しみです。

Andrew Bird/Armchair Apocryoha


ではでは


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